宝篋山に登りながら気持ちを整理する

11月24日（月・祝）につくば市にある宝篋山に登ってきた。宝篋山は4時間もあれば余裕を持って往復できるため、私にとっては気分転換に最適の場所である。

登山をした翌日から新しい仕事がスタートするため、怪我をしないよう、落ち着いて歩を進めていった。11月は私にとって様々なことが決まっていく期間であり、日々の忙しさの中で自分の軸というのがだんだん希薄になっていくのを感じていた。登山をしながら頭の中を整理したかった。

新しい仕事は翻訳であり、これまで独学で勉強してきた英語を生かせるような予感がしている。完全な在宅ワークで一日中自宅で座りっぱなしで仕事をするため、この仕事を継続するには日々の体調管理が肝だ。毎日空いた時間に散歩や筋トレをし、掃除に励むことで体を動かすなど身体に気を使わなくてはならない。また、寒さにやられないよう、頻繁に外に出て身体を寒さに慣らし、時には窓を全開にし新鮮な空気を家の中に取り込むことが重要だ。これまで身体を使う仕事ばかりに就いていたので、よく自分の身体のことがわかるが、外で体を動かしている方が長時間座って過ごすよりも容易に良い状態を維持しやすい。

求められる職務の難易度や職場の作業スピードに付いていけるか不安はあるが、何よりも心配なのは心身のバランスを良い状態で保つことができるかどうかだ。日々自分の心と体の状態に注意を払い、よくよくケアをし、油断することなく過ごしていきたい。

もう一つの大きな決断は阿見町から水戸市に引っ越すことだ。水戸市の物件も決まり、来年1月には阿見町を離れる予定である。私は阿見町で7年間野菜作りに勤しんできた。この1年間はほとんど畑の土に触れることはなかったが、畑作業から離れてみて、自分で栽培した作物を頂きながら生きていくことがどれ程自分にとって有益であるか気付かされた。

野菜作りをすると、自然が食物や新鮮な空気を与えてくれ、自分は自然に生かされていることを実感できる。しかし、畑（自然）から離れると、自然や食物への感謝の念が徐々に薄れてしまっている。水戸に引っ越したら畑を借りて野菜作りをすることは恐らくないであろう。しかし、知り合いの農家さんを頼り、時には手伝わせてもらったりするなど、短時間でもよいので農業に関わる時間を持ちたい。

私の軸はどこにあるのか。日々の仕事を完遂することも重要だし、自然や食べ物に感謝しながら生きていくことも大切である。しかし、何よりも生活を正し、一つか二つ目標を決め前進しながら生きていくことが大事だ。例えば、基本的なことから、早寝早起きをする。心を落ち着けて過ごす。部屋の中と身なりを清潔に整える。日々何かを学ぼうと勉学に励む。べらべらとしゃべらない。飽きるほど食べない。他人のことには首を突っ込まずに自分のことに集中をする。欲を抑え必要なものを購入するなどだ。静かで落ち着いた生活の中で自分の目標を達成できるよう努力することが私が描く新生活のイメージである。それはもう今日から着手できることであるから、今日から少しずつ自分が理想とする生き方に近づけるように歩みを進めていきたい。

そんなことを考えながら宝篋山を登った。結論は、私の軸は日々の生活の中にあるから一日一日を丁寧に落ち着いて過ごしていくことだ。そして時々リフレッシュするために山（自然）を訪れれば良い。

宝篋山はつくば市や土浦市の市街地から車で30分程度の場所にある標高461ｍの山である。是非、気分転換やハイキングのつもりで訪れてみてほしい。きっと素晴らしい日を過ごすことができると思う。（適切な服装での登山を勧めます。）

11月27日　大箸