9月と10月は転職活動をしていた。履歴書を書き、求人を探し、応募し、面接を受けという作業を何回も繰り返した結果、ありがたいことに2社から内定を頂くことができた。7年以上も自営業というキャリアにカウントされない期間がある私に期待を寄せくれた人がいたのは嬉しいことだが、やはり断られることが多く、自信を無くすことが度々あった。
大した経験も無く40手前にもなって、新しい仕事を探そうなど苦労するに決まっているとわかっていながらも、いざやってみて上手くいかないと心が折れそうになり、職に就くなんて無理なんじゃないかと思えてくることさえあった。しかし、その原因は社会にあるのではなく、私にあるのであって、私は安心材料としての内定が欲しいがために、手当たり次第に履歴書を配り歩いていたに等しかった。今転職活動を終えて振り返ってみると、私は自分についてもっと深く考えるべきだっと反省している。私はどのような人間なのか、私の性格は、私の人生の価値はどこにあるのかという問いかけを自分自身に投げかけ十分に検討する必要があった。それをしなくては目的地を見定めずにただ闇雲に歩いているようなものだ。
そうつまりは、どういう求人があるとか、何名募集しているとか、応募資格は何かというのは二の次、三の次であって、自分の性質を分析し、今の自分だったらどのような仕事ができそうか吟味することが出発地点であるべきであった。それが明確になれば、少しずつ自分の考えた方向に寄せていけばいいのである。このことは就職活動だけでなく、全てのことに当てはまるのではないか。私は何を第一に優先しているのか、私は何が得意なのかという自己分析から始めて、物事を展開していかなければならない。このようなことに気付き、最後の最後で内定を頂いたような転職活動であった。出発地点は常に自分の中にあることを忘れてはならないと心に刻んだ期間であった。
大箸







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