今日、畑で開催した「食と健康を考える会」を主催したきっかけは、恩人からの助言であった。それは、「何か為し得たいことがあるならば、始めてみきゃダメだよ。始めてみたら違う景色が見えてくるからさ。」と昨冬にその人に背中を押されたことだった。
私の人生のテーマは食と農であることはわかっているのに、何をして良いかわからず迷っている時に、その人は私にげきを飛ばしてくれた。
それから畑の菜の花の開花を待ち、ここで自分がこれまで学んできたことの中で、伝えたいことを伝える会を開くことにした。私の伝えたいことは、食は自然が産み出してくれている、だから自然に感謝しながら食事を頂くことが大切なのではないか。それが健康を保つ秘訣なのではないかということである。
会の開催を決めたのが二週間前であったが、友美の全面的な協力もあり、今日の会を開催することができた。友美は二週間の間で、仕事の合間を縫って当日提供する弁当のメニューと盛り付けを決め、調理の練習をし、数日前から仕込み、当日完成させてくれた。完成した弁当は彩り、食感、味付けのバランスに細かな配慮が見えるものであった。
今日の会は、温かな日の光が差し、綺麗な菜の花の景色に囲まれた中進行した。参加者同士の思いやりがあり、お互いを気遣う会話は場を和やかな雰囲気にした。
最後の各自が感想を述べる場面では、会の開催に対する御礼を伝えてもらったが、感謝しなければいけないのは私の方であった。食事が美味しいや人が集まって食事をすることの大切さを再認識したという言葉を聞く度に、嬉しい気持ちがこみ上げてきて、開催して良かったと強く感じた。参加してくれた人がいたからこそ、何ものにも代え難い経験ができた。心から御礼を申し上げたい。
畑での会の開催は、気温や日焼け、トイレや駐車場の問題があり、そう頻繁には開けないが、秋の南瓜の収穫時や来年の今頃にまた開きたい。
4月13日
大箸








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