グルテンフリーが叫ばれる昨今であっても、我が家ではパンやうどんなどの小麦製品をよく頂くのだが、栽培しているのは小麦ではなくて大麦の方である。
理由は二つあって、一つは小麦を収穫して粉にする機械が無いため商品化できないためだ。その点大麦は粉にすることなく粒のまま販売することができる。もう一つは収穫時期の問題で、5月下旬から6月上旬の間で、大麦は小麦よりも一、二週間早く収穫できる。収穫の時期は乾燥させるために晴れが続くことが重要で、梅雨に入る前に収穫できる大麦の方が都合が良いのである。
当農園の大麦はすでに収穫済みで、現在は天日干しで乾燥させている。今年は大麦の作付面積が狭く、また収穫前に雀に食べられたため、収穫量は微々たるものであった。しかし少量であっても収穫の経験を積むことができたので良しとしたい。
大麦は昔の日本では米の裏作として作られていて、麦飯に代表される伝統的な食べ物である。(ビールや麦茶の原料でもある。)またグルテンの量が少なく消化に良く、食物繊維が豊富だ。しかし今の時代では圧倒的に小麦の方が口にする機会が多い。小麦の用途は、パン、麺、菓子など幅が広いが、大麦は我が家でも麦飯に入れる程度あり、大麦が飲料用以外で馴染みのない食べ物であるのは理解できる。
ただ、そうは言っても大麦は農業的にも、食文化的にも絶えてはいけない貴重な穀物である。今年は収穫量が少なかったが、来年は販売できるまでに作付を増やしたい。
大麦の話は以上であり、その他、タカキビがだんだん大きくなってきた。タカキビも大切な穀物であるので、これから手をかけていきたい。
ヤーコンの葉が地表に出てきた。玉ねぎはとうが立ってしまったが、よく採れそうである。トマトが根付き茎が太くなってきた。貧弱な南瓜を見つけたのでこれが無事に育つか追ってみたい。えんどう豆は終わりで、最後は少し乾燥させてグリーンピースとして頂いた。
5月23日
大箸








コメントを残す