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初投稿

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東京から阿見町に移住して6年間が経過。7年目にして自分がここで何をするべきか少しずつわかってきた。元々、移住したのは農業を始めるのが目的だった。

移住してすぐに畑を借りて野菜を作ってみるとさあ大変で、野菜は期待通りには作れず、収穫した野菜を販売するのはもっと大変だった。東京にいた時に、オーガニック野菜に興味を持ち、それらの値段が他の野菜に比べて値段が高かったから、オーガニック野菜を栽培し低価格で販売したら、それなりに売れるだろうという私の予想に対して現実は甘くなかった。そして、野菜を作って売るだけでは生活が成り立ち難いということが大きな壁だった。

野菜作りは、失敗も多いが心身ともに充実感を得ることができる仕事である。鳥の鳴き声や温かい日差しなど自然の恵みを身体全体で受けながら作業を進め、手をかけて育てた植物が実をつけて収穫できた時は感動もある。一方で畑仕事をしながら、生活費をどうやって稼いでいくかという課題はいつも頭の片隅にあった。畑仕事に関われば、ましてや売るほどたくさんの量を栽培しようとすると畑にいる時間が長くなり、他の仕事に就けなくなり、他の仕事に就いてしまっては畑仕事はほとんどできなくなる。このような板挟みの状態がしばらく続いていた。でも畑仕事は手放したくなかったからいつも中途半端な状態だった。

そして6年の時を経て、自分の中で出た答えは、作物の販売のために野菜を作ることを辞めることだった。代わりに畑仕事の魅力を伝えることに力を注ぐことにした。販売するためにたくさんの野菜は栽培せずとも、時間の許す限り野菜を作り続け、収穫ができるようになったら畑に来れる人には来てもらい収穫体験をしてもらう。時には、遠方の人で野菜を必要とする人がいたら郵送する。種まきをする時には体験したい人を募ってみる。畑で咲く菜の花が満開になったら畑に来てもらいお花を観賞してもらう。そのようなことを通して、野菜作りの面白さを伝えていくことが私の農業の目的になった。私は、山登りが好きな人が山登りを勧めるように、ゴルフが好きな人がゴルフの魅力を語るように、まだ野菜作りを体験したことがない人や野菜作りに関わりたくても時間や場所の都合で関われない人に対して、少しでもその良さを共有していきたい。野菜作りの魅力を伝えることが、この場所でできる私の事業になった。

でも、そうしたら生活費はどうするのかというのは、これはこれで別の事業を一生懸命やっていかなくてはいけない。これまで、家事代行業、家の片付け、庭の整備、英語の家庭教師、食品の販売など様々ことを行ってきた。これらを私が提供できるサービスとして公表し、お声掛け頂いたことには積極的に対応することで事業を展開していくしかない。地道に自分ができることを進めていこうと決心した。

最後に、このブログでは、野菜作りの魅力、種まきや収穫の体験情報、その他私が行う事業に関する情報を発信する予定。時々立ち寄ってくれたら嬉しい。

2024年3月13日 大箸

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I’m Takafumi

当サイトを閲覧下さいまして誠にありがとうございます。以前は野菜の栽培と販売の告知ツールとして投稿していましたが一旦中止し、英語関連のブログとしてリニューアル中です。農業や食に関する過去の投稿はそのまま残してありますので、ご関心がありましたら是非読んでみてください。