最近は15度を超える温かい日があり、10度以下の寒い日もあり、日によって寒暖差がある。畑では、菜花が咲き始め、枯れていた大根には、再び緑の葉が茂ってきた。冬の間は枯草で一面茶色であった畑は、今では大きく育った緑色のからし菜で覆われている。この一カ月間で畑の様子は、単色のどこか寂し気な景色から賑やかな景色へと随分と様変わりした。
春になり食べるものも少しずつ変わってきた。この時期には冬の間の栄養源であった人参、大根、蓮根に加えて春になり育った菜の花、キャベツ、ほうれん草などの緑色の野菜が出回るようになった。これらの葉物は根菜に比べて、短時間の調理法や薄い味付けでも食べやすく、あっさりとした風味は気分を爽快にしてくれる。
身土不二の言葉が表す通り、私達の身体は土と2つに分けることができず繋がっている。つまり身体は常に外の環境に影響を受けている。温かい気温や緑が増えていく景色、さわやかな味覚など春の到来を私達は五感で感じている。春になると心身が軽くなったように感じるのは、この季節の影響を全身で受けているからだと思う。
待ちに待った春が到来し、畑では菜花がちらほら咲き始め、鳥のさえずりが良く聞こえるようになった。春の自然に触れたり、見たり、聞いたり、頂いたりしていたら、私の心の奥底から自分の殻を破り、新しいことに挑戦しようという前向きな気持ちが芽生えてきた。今年からこのサイトを通して、野菜作りの魅力を伝えたくなったのも春の陽気のおかげのような気がしている。
大箸







